2016年紅葉シーズンの最大の目的である朝日連峰の紅葉登山の予定でしたが、なんでも今年の朝日連峰は紅葉がいまいちらしく葉が腐って落ちているらしいとの情報を得たので、東北を抜け出し、関東の山である那須岳に登って来た、厳密に言うと那須岳には登っていない(笑)以前山頂に登った事があったしロープウェイの観光客が多いので回避した、基本的に人が多い山は好きではない。
今回のコースは峠の茶屋駐車場→朝日岳→隠居倉→三斗小屋→ひょうたん池→茶臼岳は登らず峯の茶屋跡経由→峠の茶屋駐車場でゴールとなる。本当ならゆっくり三本槍岳まで登りたかったが仙台に4時までに帰らなければならなかったので少々急ぎ足での登山となる。
標準タイムは休憩無しで歩くと約6時間(厳密には山麓駅前からではないので約20分ほど短縮になる)の山行になります、写真を撮る時間を計算すると標準タイムではアウトです。
今回実際にかかった時間は6時10分登山開始〜駐車場着11時30分 合計5時間20分で歩きました。
日の出と共に行動開始!
2016年10月7日(金)
前日の夜12時に峠の茶屋駐車場に到着、星が見えたら写真をと思っていたが外に出る事は考えられないくらいの強風で星空写真は断念、寝袋準備して就寝。
朝5時に周りの車の音とライトで起床、外は寒く緊急用にと持って来たライトダウンとレインウエアを着込んで外に、早朝のマジックアワー地平線からだんだんと明るくなりオレンジ色が濃くなってくる、三脚とカメラを準備し日の出の撮影、この駐車場は日の出のスポットでもあるらしく久しぶりの好天に多くのカメラマンが日の出を待っていた。
日の出が終わり後ろを振り返ると朝日岳のモルゲンロートが見れた、少し色が薄い気もしたが朝日に照らされた山肌はほんのりオレンジ色に変わり日の光を浴びて温かそうだ。
駐車場での写真撮影も終わりさっそく登山開始!時間は6時10分を過ぎたあたり、いつものペースより早歩きで登って行く、右手には朝日岳、左上部には茶臼岳が見れる。ここから見える茶臼岳は角が2本生えたような山容で鬼ケ城のように見える。
朝日岳からの見る鬼面山は紅葉真っ盛り
峠の茶屋跡に着くと稜線上はとんでもない強風、というか爆風!体がもっていかれそうになる、こんな強風じゃ紅葉した葉は飛んでしまうだろう、因に峠の茶屋跡である避難小屋は宿泊禁止の小屋です。稜線から隠居倉方面を見てみると枝だけになった木が目立つ。
峠の茶屋跡から朝日岳を目指します、朝日岳までの登山道は岩場をトラバースするので足下に気をつけないと少々危険です、金属の鎖の手すりがあるのでしっかり捕まりながら歩くとリスクは少ないです。振り返ると雄大な茶臼岳が見える、少し左の奥にズーミングするとロープウェイも見える。
朝日の肩に着くと熊見曽根から強風に乗りガスが湧いてくる、三本槍岳はまったく見えない、東側の斜面は風の影響が少ないようで少し色づいている、朝日岳山頂からは鬼面山の見事な紅葉が見えた、駐車場は凄い車の数になっている。
眺望抜群の隠居倉
朝日岳の山頂を満喫し先を急ぐ、次の目的は隠居倉、この隠居倉への登山道は歩いた事が無かったのでとても新鮮に感じる、まだ散っていない葉が色鮮やかに見え隠れする。振り返ると朝日岳山頂に登山者の陰がシルエットになっている、この逆光でできる山頂シルエットの構図はとても好きでどこの山に行っても狙っている。今回も良いシルエットが撮れた。
源泉の湯けむりで初ブロッケン
隠居倉の山頂はとても展望が良くお勧めです、登山道も歩きやすく右手にガスってなければ三本槍岳、左手には茶臼岳や日の出平の紅葉が見える、三斗小屋へも行った事が無く隠居倉からの下りの途中に源泉がある事を初めて知った、源泉に着いて写真を撮っているとなんと湯けむりの中にブロッケン現象を見る事が出来た「湯けむりブロッケン」である、以前から見てみたいと思っていたのだが、初めてのブロッケンが湯けむりとは笑えてくる。
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情緒あふれる三斗小屋
源泉の泉気に長い事当たったからか体が少し硫黄臭くなった、この源泉は三斗小屋に繋がっているお風呂は最高だろうな。三斗小屋はまだ見た事がなかった、下って行くと神社の裏手に出た、最初は避難小屋か何かかと思ったが温泉神社のようだ、鳥居をくぐるとそこにはなんとも情緒のある小屋が建っていた煙草屋旅館と大黒屋の2つの旅館でとても人気らしく10月はほぼほぼ満室なようで空いている部屋は少ない。数枚写真を撮って先を急ぐ、これから沢越えもしなくてはならないのでゆっくりやすんでいる暇はない。
隠居倉までの登山道ですれ違った人は三斗小屋に泊まったのだろう、今度はゆっくり泊まりで来たいものだ、沼原の分岐までは緩やかな登りの道が続く、東側のガレた登山道とは変わって苔むす岩や木々が多く、光が線となって届く緑の中を歩くのはとても気持ちがよい。今回時間が無くて選んだコースだったがなんとも素晴らしい。沢を越え紅葉した葉が多くなるとそこは姥ヶ原だった、まさに絶景!
ひょうたん池から絶景の姥ヶ原
姥ヶ原の手前にひょうたん池がある、ロープウェイで上ってくると1時間もかからず来れる、なので軽装備の人が結構いる、ひょうたん池へは木道を歩くのだがこの木道は結構狭いのですれ違う時には待避所で待つか木道の杭に足をのせてすれ違う必要がある、絶景が見れる場所で人気があるので団体のツアー客もたくさん訪れる、この時も20人近いツアー登山の方達と一緒になってしまい大変だった。撮影場所はウッドデッキになっていて約10人ほどでいっぱいになる、しかもひょうたん池に茶臼岳が映り込む写真はさらにデッキを降りて大人3人が並ぶのがやっとくらいの場所なのだ、風の影響で水面は波が立ち映り込みが無い状態、木々の中にっザックを突っ込み端の隅っこでしゃがんで待機させてもらった、同じような人が3、4人いる。3人でやっとの場所に5、6人という状況が続く、約15分ほどでなんとか映り込みが絵になるような状態になり隙を見て手持ちでパシャパシャ撮った、本来なら三脚を立てたいが迷惑なので諦めた。
足の疲労度MAX!
やっとの思い出木道歩きから開放された結構時間を使ったので急ぎ足で茶臼を登る、姥ヶ原の紅葉はとても綺麗で時間がないのに写真を撮る事が止められない、しかも序盤でハイペースで登った附けが足に来た、太ももが攣りそうだった。なんとか牛ヶ首の分岐まで辿り着き、絶景を見ながら峯の茶屋まで中腹をトラバース、その後は一気に駐車場まで下った。
今回の山歩きは時間が無いながらも実に濃い内容で新たな発見もあり充実した登山となった、紅葉には少し早かったが綺麗な写真も撮る事ができ大満足である。それにしてもこの時期の那須はとんでもない人の量だった、平日でこれだけ人がいるってことは土日祝日は大渋滞になるんだろうなぁ、やっぱりは登山は平日に限る!
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