平成28年9月29日(木)岩手県の三ツ石山に登ってきました。
この三ツ石山との出会いは山登りを始めて2年目に、行きつけのWILD-1(アウトドアショップ)のツアー登山で知りました。「紅葉が綺麗でそこに建っている山荘がおとぎの国に出てくるようなたたずまいらしい」そんな情報を元に友人2人と行ったのが初めてでした。ちょうど紅葉のピークが少し過ぎた辺りで登れたので感動したことを覚えています。その時から毎年登っている三ツ石山になります。
三ツ石山(みついしさん)←今まで「みついしやま」と呼んでいました
東北百名山の1つで裏岩手縦走路の山の中の1つ、登山口はいくつかあり網張スキー場のリフトを使って登るルートや松川温泉から登るルートが人気がある。裏岩手縦走路の中の一つの山で縦走中や小屋泊まり、日帰りピストンと多くの登山客が行き来する山である。今回登ったルートは網張スキー場から山奥へ伸びる奥地等産業開発道路から登る。このルートは三ツ石山に登るのに最短で登る事ができる人気ルートです。短い時間で登れるので朝出勤前に登る人もいるみたいです。
◆奥地等産業開発道路とは
1964年に雫石町と松尾村を結ぶ県道の工事計画があったが、途中まで作ったものの開発予定の場所に三ツ石湿原がある事が問題になり途中で工事が中止になっている道路の事で、開発が中止にならなければ網張スキー場から松川温泉へ県道が出来ていた事になります。湿原が無くならなくて良かったですね~。
30分続くアスファルト路
ゲート前に車を停めて、登山カードに記入していざ出発!久しぶりの雨降りスタートです、天気予報では曇りのはずだったが盛大に雨が降っています。基本私はよほどの事が無い限り雨降りの登山はしません、目的が写真なので撮れない状況で登る事はまずありえません。
しかし今回は三ツ石山の紅葉がピークとの情報を得ていたので正直雨の中歩くのは嫌ですが紅葉を撮りたい一心で山頂を目指します。アスファルト歩きはだいたい30分くらい歩きます、すぐ終わるのかと思っていたのですが意外に長かったです。登山口は左側に現れます、わかりやすく看板がたくさんあるので見過ごす事はありません。
雨の中をもくもくと歩く
登山道入口からはいつもの山歩きに変わります、雨で濡れた登山道は滑りやすく注意して歩かないと危険です、基本的に遠くを見ながら歩くので滑りやすい登山道は嫌です。てか雨の日に山に入る事が無いので慣れていないだけだったり(笑)
雨で濡れた艶々の葉や赤く実ったどうだんの実に雨のしずくができて美しい、カエデの黄色から赤に変わるグラーデションに紅葉した葉は光に透過し輝いて見えます。
三ツ石山荘でお昼を食べ、いざ山頂アタック
無事三ツ石山荘に到着することができ、休憩することにしました。本当なら小休憩後山頂を越え小畚山まで行く予定でしたが雨が強くなり、お昼休憩が登山道では無理と判断し山荘内で少し早いお昼としました。三ツ石山荘は雨の中にひっそりと建っておりより一層幻想的な雰囲気を醸し出していました。休憩中は各々記念写真撮ったり、登山道の確認したり、まったり過ごして10時40分に山頂アタックです!
相変わらず雨の中もくもくと歩き山頂に着いたのは11時20分、山頂付近は西から雨混じりの強風で岩の上に立つのがやっとでした。一通り写真を撮るがガスガスで良い写真が撮れなく、2人を残し1人で子畚山方面へ歩く事にした、稜線歩きはそれほど風は強くなく視界が悪い状況が続いた。下っていた途中でガスが晴れ、岩手山の裾野が見えるほど視界が開けた。急いでカメラを構えとりあえず連射しながら周囲を撮った、時間にして5分も無かったと思う、そのころ山頂では岩陰で待機していた2人は絶景を見る事になる。
「一瞬の彩」三ツ石山の紅葉に感動する2人
その時は一瞬だった、ガスがかかっていても綺麗だと感動していた2人に奇跡が起きた、体が冷え、先に進む事を断念し岩陰で待機していた事が功を奏した!山頂付近は風の通りが非常に良いのでガスが切れた時間が長かったかもしれない、私の方はガスが切れたのは一瞬だったが、山頂では何回かガスが切れたとの事、その時の写真がこれ、携帯で撮ったとは思えない程美しい!
雨に濡れ葉に艶が出て、色も濃く映る。天気が良い紅葉の写真よりも綺麗に見えるのかもしれない、この絶景を目の当たりにした2人のうち1人は声が枯れるほど感動したらしい(笑)思わず絶叫してしまったのだろう。
[ad#ad-1]因みに私が一番最初に登った2012年に見た紅葉はこんなでした
やはり今回の紅葉の写真の方が綺麗ですね、紅葉のピークを綺麗に撮るには1日しかないピークに休みが合わなくてはなりません、昨日のようなピークに登れることはめったにないだけに見れなかったのが残念です。
小畚山に向かうも天候回復せず下山
三ツ石山の山頂でどうにも天候が回復しないと思った私は小畚山を目指していたわけですが、途中一瞬のガスの切れ間以降はまったくガスが切れる事はなく、視界が悪い中の登山道をひたすら歩いていた、時間が12時となり途中で引き返す事にした、三ツ沼を過ぎたあたりで後を追いかけてきた友人2人と合流、なんでも山頂の強風に吹かれたら冷えが逆に治まったらしい、晴れ間の絶景がテンションを上げ歩く気持ちを復活させたようだ。山頂に戻り時間は12時30分、まだ絶景を見ていない私の為に13時までの待ち時間を貰えた、友人2人はゆっくり下山しているとの事、強風と小雨の中岩陰でひたすらガスの切れ目を待つ、しかし刻々と時間は過ぎていく、時計をしてこなかったのでカメラの液晶画面で時間を確認する、非常にも13時になってしまった。同じ時間帯一緒にガスの切れ目を待っていた若い男性の方に挨拶をして急いで下山した。
下山後に山頂方面は青空広がる
滑りやすい登山道を急ぎ足で先に下山している2人を追う、三ツ石山荘から約10分ほどの所で合流できた、私は下りは人より早いので思ったより早めに追いつく事ができて一安心。2人は初めて来た山なので万が一の事も頭をよぎっていた。登山口が多いだけに帰る登山道を間違えると大変な事になる。
時間にも余裕があったのでゆっくり話をしながら下山した、登山口が見えると雨も止みなんと頭上には青空見えた、紅葉した木々と白い雲と青空のコントラストが気持ちが良い、光が差し込み今までの雨の山行が嘘のように天候が回復していった。網張スキー場からは岩手山の壁面が赤く染まっているのが確認できた、岩手山も紅葉真っ盛りのようだ、三ツ石山方面はというと綺麗に雲が取れ青空が広がっていた、まぁこれも登山ではよくあることで残念な山行があるからリベンジしたときの感動が大きくなるのです!初めて登った2人は一瞬ではあるが綺麗な紅葉も見れたし良しとしましょう。帰りに冷えた体を温めるべく休暇村岩手網張温泉で乳白色の硫黄泉を堪能し帰宅となりました。東北の紅葉はまだ始まったばかりです、次回の紅葉山行は朝日連峰を予定しています、ピークはいつになるか気になるところです、朝日連峰は山行時間が長くなるので体調管理もしっかりしないとです。鳥原山から小朝日、大朝日の紅葉を撮りたいです!
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