平成28年8月8日(月)に岩手県は早池峰山と薬師岳のヒカリゴケを見に行ってきました!
最近は仕事やプライベートが忙しくて中々山歩きに行く事が出来ないでいましたが久しぶりに行ける事になりました。今回登るのは早池峰山で固有種のハヤチネウスユキソウが見れる事で有名です、登山口を境に反対側にあるのが薬師岳です、この山は光る苔、通称ヒカリゴケが見れることで有名な山です。早池峰山は登った事があるが薬師岳は無いとう人も多いのではないでしょうか?
早池峰さんのマイカー規制は6月第2日曜日から8月第1日曜日までの土、日、祝日のみという事で前日の8月6日に規制が解除されています、まぁ今回は平日なので関係ないんですけどね。
それと重要なのが5月26日(木曜日)の大雨によって河原の坊登山道の一部が崩落し、河原の坊コースは通行止めになっています。なので駐車場からは小田越コース登山口まで舗装路を歩かなければなりません。復旧のめどは立っていないそうです。
今回のコースは一度早池峰山に登った後に薬師岳まで登って帰る2座歩きになります。
やっぱり舗装路歩きは嫌!
仙台を6時に出発、前日の夜に天気予報と睨めっこして早池峰に決めました、午前中と午後に晴れの予報、お昼には雲が多くなるみたい。私がいつも見ているのが「てんきとくらす」なんですが個人的には当たる確率が高くて重宝しているのですが、一部山やさんには不評で当てにしてはならないという話がありました、もっと天気図とか勉強して自分で予想できるようにならないとダメみたいです。時間ある時に勉強します(笑)。
高速を愛車ジム太ですっ飛ばしたわけですが軽自動車の高速走行は完全に赤字ですね、今に知った事ではないですが燃料メーターがみるみる減っていきます。しかも降りるICを1つ間違えるというミスもおかしてしまう。
早池峰ダムで堰き止められた早池峰湖がとても綺麗で写真に撮ろうと思ったのですが早く山に登りたい気持ちが大きく帰りに撮ることにしました、結局帰りは逆光になってしまい撮らないでスル―しちゃうんですけどね、、、。
河原の坊駐車場に着いたのが8時30分頃、すでに駐車場には10台ほど車が駐車していました、みなさん暑い時間に歩かないように早い時間から登ってるみたいです。やっぱり夏はナイトハイクが涼しくて良い。
さくっと用意を済ませ朝食を食べていざ舗装路歩き!これが一番嫌!硬い地面を歩くのってほんと嫌なんですよね~、しかもソールが減るし、前回の山歩き後に靴を洗っていたらソールがかなり減ってる事に気づいてそろそろ張替えかなぁと思ってたんですよね~、どのくらいでみなさん張替えしてるんだろう?結構角が無くなってきててつま先の凹凸が無くなってきてる。
早池峰山の山頂は晴れているようです、予報が少し前倒しになってくれると山頂に着く頃は晴れるのになぁとこの時は考えていました。
↑ヤマアジサイ、ヤマアジサイも種類が多く私の中で名前を特定できない花の一つ。
上ばかり見ていてもしょうがないので上を向いて歩こうよと、V字の隙間から白い雲と青い空が見える。
透過した葉も綺麗だ、この時期に葉の色が赤くなるのはなんでだろう秋の紅葉とは違うんだろうなぁ。
↑ゲンノショウコ、この名前調べるの大変だった。
山頂に雲がかかってしまいました、予報より早いかな。
ようやく舗装路区間が終了します、結構長いんですよね~、ここまで約20分くらいかかってます、往復で40分ですから結構時間かかりますよね。
小田越コース登山口には仮設トイレが並んでいます。早池峰山は携帯トイレの携行を推奨していて野〇〇は禁止です!出す物は出してから登りましょう!下品ですいません。
山頂は雲の中
すっかり雲で見えなくなった早池峰山、とりあえず山頂目指して登ります。
緑に囲まれた登山道には熊避けの一斗缶が設置されている、私がソロで歩いていてこの一斗缶を叩くことはまずないですね。面白がって鳴らす人もいますが、これって熊が出たときに鳴らすのか、出会う前に鳴らすものなのかよくわからないんですよね~。熊避けのための一斗缶だから鳴らした方が良いという人もいますが通る人みんなが鳴らしてたら煩くてしょうがない気がしないでもないです、そんなの臨機応変に間隔空けて鳴らせよと言われそうなのでここまでにしときます。
↑カニコウモリ
登山道の途中携帯トイレ用のブースがあります、これって使ってる途中に開かれたら恥ずかしいですよね?確認しなかったので次回登った時には観察してみます。
緑に囲まれた登山道はここまでです、これから山頂まで岩登りになります。
振り返ると薬師岳がドーンと見えます。雲がどんどん出てきてあっという間に隠れてしまいました。
この岩場なんですが結構滑りやすいんですよ、何回か転びそうになったり足がもつれたりしました、ソールが減ってるからかな、、、それともバランス感覚が落ちたか。
早池峰山の監視小屋があんなに小さくなりました、この振り返った時のプチ達成感がいいんですよね~。
↑ウスユキソウ、ハヤチネウスユキソウではありません。ハヤチネウスユキソウでは無い事は確かなんですが、ミネウスユキソウとの違いがわからない、色々調べたけど決定的な根拠が見つからない。画像をずっと見ているとウスユキソウでも無い気さえしてくる。
この辺りからはロック早池峰らしくゴツゴツとした岩が続きます、岩歩きが苦手な人は地獄でしょう、岩の表面がたくさんの人が登る事で丸くなって滑りやすくなっています、落石にも注意が必要ですね、この角度で岩が転がってくると思うと怖くなります、今回すれ違った中でヘルメットをしていた人は一人でした、リスク回避を心がけている方のようで頭が下がります。
南西部を望むと薬師岳から伸びる山々の稜線、上空には雲の層ができている、明るく天気が大きく崩れそうな雲ではないが遠景が楽しめないのが残念、ただ雲のおかげで暑すぎなく丁度良い。
完全に山頂はガスの中、この辺りから左ひざに痛みが出てきた、もともと中学の時にバスケで痛めたのが始まりで長年付き合ってきた持病で先日ランニングに行った時に痛めてしまい、痛みはとれていたのだが再発したようだ。
花の名山、早池峰山
↑タカネナデシコ、なんだか高嶺の花のような気品ある花ですよね。
↑ナンブトウウチソウ、中腹からよく見るようになる花でハヤチネウスユキソウと並んで早池峰山特産種になっている。
↑ホソバツメクサ、小さい花をたくさん咲かせ登山道を賑わせていました。
↑ナガバキタアザミ、まだ少ししか咲いてないのに花粉集めに必至でした。
ついにハヤチネウスユキソウが見れました、小さい花ですがモフモフの葉が特徴的ですね。
↑ハヤチネウスユキソウとホソバツメクサのコラボ
↑イブキジャコウソウ
↑イワベンケイ
梯子場からはガスの中の山頂へ
早池峰山の有名な梯子場、結構急な所に設置してあるのでゆっくり慎重に登りましょう、因みに1本目の梯子は左から巻いて使わずに登れます、岩の所だけでも登れますが安全第一で梯子を使いましょう。
こちらが2本目の梯子場です隣にロープもありますので下りの時に補助で使うと楽に降りれました。
梯子場途中から下を覗くとこんな感じです、ガスがかかってた方が高度感が無くて良いかもしれません、梯子場が切れている所から右に巻き道がありますので梯子が苦手な方は迂回しちゃいましょう。
山頂直下は花畑、タカネナデシコがそこらじゅうに咲いていました。
木道にカメラを置いて自撮り、木道になるといよいよ山頂間近です。
山頂のすぐそばの花畑、ここだけ風が無風になってなんだか違う世界に迷い込んだかのような感覚になった。ここを過ぎるとまた風が出るという不思議な現象。
山頂小屋に到着!山頂には男性2人組と男性1人が休憩していました、山頂のガスが消えないかご飯を食べながら少し待ったが時折明るくなる程度で一向に晴れる気配がない。
早池峰山は山岳信仰が盛んな場所で麓の集落では伝承される刀を手に取り踊る早池峰神楽が有名である、山頂の祀ってある剣も由来のあるものなのだろう。
風が強く三脚を立てて撮るのは倒れる心配があるので岩にカメラを置いて撮影、なんだか老けた顔をしている(笑)だいぶ疲れたのだろう。
三角点を撮影をして下山することにした。山頂にいたのは20分ほどだろうか、今回の隠れた目的に実はオコジョ探しがあったのだが疲れてすっかり忘れていた、下山途中に思い出し悔しい思いをすることになる。オコジョは山頂付近の積み重ねられた岩場によく顔を出すようで一度は見てみたいとずっと思っている、雷鳥も見たいと思っているが雷鳥に限っては生息している山域に行くことがほとんどないので見る事は難しい。
[ad#ad-1]下山途中に見える景色
ガスの中歩いているとようやく切れてきた、この辺りからさらに左足の膝が痛む事になる、足を曲げると痛むので左足を先に下ろし棒のようにして下山する。
早池峰山のコースの中で好きな光景の場所一つ、登山道が続く先に広大な薬師岳の山容が入り高度感が表現出来る場所、今回は左から流れるガスがまた良い雰囲気を作っていた。
ガスが切れると素晴らしい景色が見えてくる、今回は宮城の近場の山に登りに行くか早池峰山を昇かでかなり迷ったが早池峰山にして正解だった山頂はガスってしまったが、なんでも宮城ではゲリラ豪雨があったようで、天気は良くなかったと聞いた。
ガスの中何も見えないのでモノクロで自撮りしてみた、色がついてない写真ってのもたまには良いかもしれない、自分が選んだレイヤリングのダサさを隠す事ができる(笑)
早池峰山ロックギャラリー
早池峰山は全体がかんらん岩や蛇紋岩でできていて、蛇紋岩は特に有名で特徴としては岩石の表面に蛇のような紋様が見られる風化作用を受けやすくもろくて崩れやすい。登山中には注意が必要です。
早池峰山を下山後に薬師岳へ
足の痛みに耐えながらようやく小田越コース登山口に帰ってきました、薬師岳にはヒカリゴケを見に行く予定だったのですが足の痛みが酷く、登るか帰るか迷ったが山頂まではいかなくてもヒカリゴケを見れる所まで登ろうと決意。
薬師岳登山口でトンボに見送られ、薬師岳の登山開始!この写真青い実がトンボの頭みたい見えて面白かった、ソロなのでこの面白さを共有できる人がいない(笑)
薬師岳も最初は木道を歩く、もしかしてすぐ見れたりする?と期待したが木道沿いにはそれらしいものは無かった。
なんと後ろを振り返ると早池峰山山頂の雲が無くなっていた、登山あるあるでよく言われる事だが下山後に山頂が晴れる事はよくある事、なんともついてない。
木道が終わり木の根の張る一般的な登山道となり登山道沿いには大きな岩も増えて来た、ヒカリゴケがどこで見れるかわからないので、岩があれば覗きながら歩いた、岩場の中にあるとの情報しか知らないで登っている。しかも左ひざの痛みがどんどん増して激痛がはしる。
ついに発見したヒカリゴケ!
ついにヒカリゴケを発見した!標高が1370mほどのところにある岩の陰でエメラルド色に光る苔を見つけた!ヒカリゴケは自発光しているわけではなく原糸体のレンズ状細胞がわずかな光を反射して光るそうです、その色は普通の苔とはまったく違う宝石を見つけたかのような感動があった、実際宝石を見つけた事は無いがもし見つけたらこんな感じだろう(笑)
ヒカリゴケも発見したし、膝の痛みが酷いし数枚撮ったら帰ろうと思いシャッターをセルフにして何枚か撮っている最中に見事なヒカリゴケを発見した!
この指を差している岩の隙間で発見しました、アホな格好ですいません。
石の表面にびっしり着いたヒカリゴケで見応えがありました、ちょっと想像していたより光っていてびっくりしました。ヒカリゴケは僅かな環境の変化で枯死してしまい個体数は現在減少し続けているのだとか、一部のヒカリゴケは国や地方自治体で天然記念物に指定されておりヒカリゴケ自体はレッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けています。
ヒカリゴケも見れたし気分上々で足の痛みも忘れて下山します、なんだか痛みに慣れてしまったようです。
最後の舗装路歩きがやっぱり嫌で苦痛でしたが、大きなトラブルも無く無事下山できました。ちょっと足の状態が悪いので当分リハビリになりそうです。
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