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東北百名山「甑山」森の巨人たち百選「女甑の大カツラ」現る!!

 

東北百名山「甑山」森の巨人たち百選「女甑の大カツラ」を見に!

半年ぶりに山登りをしてきました。今回登る山は秋田県と山形県にまたがる東北百名山の「甑山(こしきやま)」です。甑山は山形県の山の本に掲載されています。

こんな感じで見所盛りだくさんの登山になります。

 

去年の11月以来の山登りになります、当然体力はかなり落ちてます。天気は低気圧の影響で秋田県、青森県以外は悪天候との予想が出ていました。

山の選定条件
・楽に登れる山
・登った事が無い山
・休日だったので人気スポットは外したい
・天気が良い地域
・日帰り可能な山(午後5時までに帰宅できる範囲)

上記の条件を当てはめていくと天気が良い地域で秋田と青森に絞られ、日帰り可能な山で秋田の一部に絞られ、登った事が無い比較的楽な山という事で「甑山」になりました(笑)

今回一緒に登るのは登山仲間のぱつ氏、ぱつ氏とは自宅も近く現在同じ生活環境の最中にあるので同行するにはうってつけの人物です。お互い夕方5時までに帰る約束での登山なので時間厳守です!

仙台を朝4時に出発し、登山口には8時前には着く計算で出発。朝早い事もあり道路は空いていて、7時半に登山口に着く事ができました。

県道から林道への入り口です、左側の舗装の道に入っていきます

ただ県道35号線からの林道は道が荒れている所もあり慎重に車を走らせなければならなく疲れました。乗用車でもなんとか行けますが、運転に自信がない人はRV車で行く事をお勧めします。

登山口は虻や蚊が大量発生しています、車の中にいるとガラスにコンコンと体当たりを繰り返して、虫が嫌いな人には恐怖でしかありませんね。飯豊山を下山した時に虻の大群に襲われた記憶が蘇りました。

ドアをバタバタさせながら一瞬の隙をみて外に出て、蚊に刺されないように動きながら服を着替えます。なんとか準備も完了し久しぶりの山登りのスタートです。

最初の見所は女甑山の大カツラです、登山口から歩く事約20分、大きいカツラの木を発見!

たぶんこれが女甑山の大カツラだろうと写真撮影し満足して再出発すると、その先に最初に見たカツラの1.5倍ほどの大カツラが表れた、最初のカツラの木でもかなり大きかったのに森の巨人恐るべし!後の調べで最初に見たカツラの巨木は仏陀木という名のあるカツラとの事。

女甑の大カツラ
樹齢 推測で300年
高さ37m
幹周13.7m

さすがに女甑の大カツラは大きい!周りには柵が作られているので触ったり登ったりすることは厳禁です。なんだか人間がちっぽけに感じる。

女甑の大カツラを見て大満足し歩き出しましたが半年運動していない体に少し勾配がきつくなってきた登山道はとてもきつく感じる。いつもなら徐々に登りに慣れてきても良い時間ですが逆にどんどん体力を奪われる。

甑のコルに着く頃には500mLのペットボトルが無くなる、ここまで体力が無いとは恥ずかしい。

甑コルから男甑山への登りも結構な急勾配が続く、途中ロープが垂れている場所もあり登山道は草木が生い茂って見えないが、両側が切れ落ちているポイントもあると思う。

男甑山頂手前に女甑山が綺麗に見れる場所がある、ちょうど左下に名勝池が一緒に写せる撮影スポットで、天気が良かったので綺麗な写真が撮れた。写真を撮っていると飛行機雲も出来て構図を変えてパシャリ!

 

 

男甑山頂では有名な男のシンボル岩「烏帽子岩」を見る事ができる、なんとも天に向かってそそり立つその姿は素晴らしい!(笑)
反対に女甑山には現在は見なくなっているが「赤穴」と言われる穴が見れたらしい、そのことが男甑と女甑を呼ばれる由来だそうです。

 

次に目指すは女甑山頂です、男甑の下りを慎重に歩き甑コルで一休み、本日2回目のコルです。体力と時間があれば甑峠からの周回コースを選んでいたのですが体力的にいつ限界が来るかわからないので甑コルを中心に登るコース取りをしました。

女甑山への登りは男甑よりも勾配がきつく足に負荷がかかります、仙台神室の登りに近い感じです。少し登っては休みの繰り返しでなんとか登り切りました。

期待していた雄大な鳥海山は残念ながら雲の中、、、この女甑山頂で今回初めてソロのトレイルランナー風の方にお会いしました。今回の登山で会った貴重なお一人です、休日でもほとんど登る人がいない隠れスポットですね。

まぁなんで登る人が少ないかはこの後の登山道で理解できました(笑)
鳥海山は見えませんでしたが山頂から見る遠くの山々の風景は忘れていた山登りの楽しさを思い出させてくれました。

南の雲行きが良くなかったので早々に下山です、下りは膝への負担が大きいですが個人的には下りの方が好きです、さくさく下りて行きます。

甑コルへ到着して2人は悩む

名勝池とウィルソンカツラの大きな株が見たい、しかし体力が限界に近い気がする、相方のぱつ氏は体力よりも虫の影響がきついようだ。

悩んだ結果、とりあえず行ける所まで行って見る事に、この行ける所までってのがダメなんですよね~、行ったらもっと先まで行きたくなるんです(笑)

ここまで来たんだからと、、、

 

名勝池への下りはこの時期歩く人はほとんどいないらしく、歩いた形跡がまったくありませんでした、よく地図に載っている破線ルートのような感じです。

最初から草木が生い茂った登山道となり足元が見えない恐怖との戦い、しかも標高が下がるので虫が多くなります、「痛!痛!」と虫に刺されながら歩きます。

途中から沢を歩く感じになり、途中で登山道がどこなのかわからなくなる、ここで引き返すか相当悩んだのですが、ぱつ氏がこっちに登山道らしき道があるとの事で進んでみる事に、GPSを見てみると甑コル~名勝池のちょうど半分くらいの場所。

少し進むと登山道がはっきりわかってきたので気分は落ち気味だが、慎重に進んで行く。登山道には倒木やら土砂崩れの場所など危険が多い、一人だったら間違いなく引き返していた。

なんとか名勝池までたどり着き、もう同じ道は帰りたく無いと思い、帰りは女甑を周回する甑峠経由で帰ろうと話し合った。

名勝池は少し波打っていたので鏡面とまではいかないが綺麗な池で中央付近に見える岩が良いアクセントになっていて絵になる池でした。本来ならじっくり撮影したい所でしたが虫が多いので数枚連射してウィルソンカツラの大株へ移動した。

ウィルソンカツラの大株は落雷で倒れ中が空洞になったと言われいる、なんと幹周は女甑の大カツラよりも大きい16mもある、ウィルソンカツラの名前の由来は屋久島の屋久杉の切株であるウィルソン株に似ている事から名づけられたと言われています。

屋久島のウィルソン株は中に入って上を覗くと見る角度によってハートに見える事で有名なのでウィルソンカツラの株のからハートに見える所はないか探してみた。

ちょっと強引だがハートに見えなくはない(笑)

ウィルソンカツラで遊びつくした2人は甑峠へと歩き出したのですが、まさかの事態が発生!登山道が倒木の場所からまったくわからなくなってしまいました。

甑峠を経由すれば登らなくて良いと思っていた軽い気持ちがどん底に落とされた。

これ以上先に進めば遭難の恐れもある、GPSを見ながら進めば大丈夫な気もしたが目の前には生い茂った草木が、、、安全第一!

頑張って引き返す事になりました。

もうね地獄です!

暑いし、虫は多いし、足は攣りそうだし、草は濡れて体にまとわりつくし、足元は見えないので通常の登りよりも神経を使って疲労困憊。

もう甑コルまでの記憶が無い。

無言で登り続け、4度目の甑コルで相方のぱつ氏と固い握手をしましたから(笑)

なんかお互いよく頑張った!って感じですよ(笑)

甑コルからは歩きやすい登山道で楽に下山する事ができました、途中の女甑の大カツラに帰りの挨拶をし登山口まで一気に歩きました。

汗でベトベトになった体を何とかしたいと思い登山口周辺を散策してみると、なんと「里の名水・やまがた百選」にも選ばれている大清水(おおすず)がありました!

この大清水ですが、なんとも不思議な場所で一見ただの水溜まりかと思ったのですが触ってみるとめちゃくちゃ冷たい!甑山の伏流水が毎分500L以上も底から湧き出ているとの事です。

もう頭から名水をかぶってスッキリ!です。

 

帰りに鳴子・中山平温泉のしんとろの湯に入りました。この温泉は加水で温度調節をするのではなく源泉から木の樋で流すことにより温度を適温に下げて浴室に注いでいます。温泉ソムリエお勧めのお風呂でお湯がとろとろでホントに気持ち良いです、まだ入った事が無い人はぜひ入ってみて下さい。

しんとろの湯 http://spa.shintoro.com/index.html

 

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