こんにちは、こちらの記事ではミジンコの生態や飼育の方法、ミジンコの増やし方について私の実際に経験したことを報告したいと思います。これからミジンコを増やしたいと思っている人に参考になればと思います。
そもそも私がミジンコを増やそうと思ったのは、めだかの飼育で生餌としてミジンコを使いたかったからです、今までは人工飼料を使っていましたが、今年から生餌を使って成長速度を上げていこうと考えいます。
ミジンコの基本的な増やし方
ミジンコを増やすために使う容器を準備します。水はきれいで塩素を除去し、適切な温度に保たれている必要があります。
ミジンコに適した餌を準備します。通常、酵母や穀物などの有機物が使用されます。水に溶かして与えるか、餌を水に混ぜて水槽に入れます。
ミジンコを水槽に追加します。市販されているミジンコを購入してもいいですし、すでに持っている水槽から採取してもいいです。
ミジンコが増殖するためには適切な環境が必要です。水温、餌の量、光の明るさなどを適切に管理してください。
水槽内の条件を定期的にチェックし、必要に応じて水を交換したり、餌を追加したりします。また、水槽内の汚れや有害な物質を取り除くためにフィルターを使用することも場合によっては必要になります。
ミジンコが増えすぎると、適切な密度を保つために一部を分離する必要があります。これにより、過密になることや競争によるストレスを防ぐことができます。
メダカの餌として使われるミジンコの種類
メダカの餌としてよく使われているのがオオミジンコとタマミジンコです。
タマミジンコとオオミジンコは、両方ともミジンコの一種ですが、いくつかの違いがあります。以下に、それらの違いを示します
1.大きさ
- オオミジンコは比較的大型のミジンコで、成体の大きさは数ミリから数センチになることがあります。
- タマミジンコは小型のミジンコで、成体の大きさは通常数ミリ程度です。
2.生息域
- オオミジンコは、主に塩分の濃い水域に生息しており、海水や塩湖などで見られます。
- タマミジンコは、淡水域に生息し、沼や池、水路などでよく見られます。
3.形態
- オオミジンコは、体が大きく、より目立つ外見をしています。また、成体はしばしばオスとメスで分かれており、オスはメスよりも細長い形状をしています。
- タマミジンコは、より透明で小さな体をしており、目立つ特徴が少ない傾向があります。
4.用途
- オオミジンコは、生物の餌として利用されることがありますが、その大きさや生息域の特性から、特に海水の生態系での利用が一般的です。
- タマミジンコは、水質試験や研究などに利用されることが多く、淡水域の生態系での重要性が高いです。
5.寿命
タマミジンコ(Daphnia magna)とオオミジンコ(Artemia salina)の寿命は、環境条件や餌、個体の健康状態などによって異なりますが、一般的な寿命の目安を以下に示します:
- タマミジンコ(Daphnia magna):
- タマミジンコの寿命は一般的に数日から数週間です。ただし、適切な餌や水質、温度条件が整っている場合には、さらに長く生存することができます。繁殖期においては寿命が短くなる傾向があります。
- オオミジンコ(Artemia salina):
- オオミジンコの寿命は一般的に数ヶ月から1年程度です。オオミジンコは比較的耐久性があり、適切な環境下で飼育されると長寿命であることがあります。しかし、成体として飼育される場合には、繁殖シーズン中に寿命が短くなることがあります。
これらの寿命の目安は一般的なものであり、実際の寿命は環境条件や個体の健康状態によって異なります。また、飼育下では寿命が短くなることもある一方で、野生下ではさらに長く生存することがあります。
個人的にメダカの餌として一番良いのはタマミジンコが良いと思います。
ミジンコを入手する方法
ミジンコを入手する方法をいくつかありますが、一番簡単なのはお店購入する事です。
他には池や沼で手に入れる、特に夏だと田植え後数日経過した田んぼにはたくさんのミジンコがいます。
もう一つはホームセンターや100均に売っている園芸用の土の中に耐久卵が入っていて排水止めしたプランターに土を入れ、水を張っておくと数日後にミジンコが湧いていたりするそうです。
他には道の駅などのメダカ販売コーナーの所に一緒に置いてあったりします。
ネットで購入する事も可能ですが、発送に時間がかかったりすると入れ物がパウチの物が多く酸素不足で真っ赤になって届くことがあります。到着日時の確認をして速やかに開封してあげるのが良いと思います。
全く話がかわりますが、ゾウリムシなんかもネットで購入することが出来ます。死着する事が多いので到着したらまずゾウリムシが生きているかの確認をしましょう。
ミジンコを増やす容器
ミジンコを増やすときに使う容器ですが、基本的に大きい方がたくさんのミジンコを増やす事ができます、一番怖いのは小さい容器で増やそうとして増えすぎて密になっていまい全滅しちゃうことです。容器の大きさは余裕をがあるものを用意しましょう。
現在私が使っているのは発泡スチロールの容器です、東北の5月はまだまだ気温差が大きいので出来るだけ水温の変化が少なくて済むものにしています。
下の動画はミジンコが1匹になった状態から鶏糞を餌にして4日ほど経過したミジンコ用の容器になります。すでにたくさんのミジンコが増えています、一度増えるとネズミ算式に増えていきます。
下の動画はミジンコ培養して8日目に水換えしたときにミジンコをボトルに移してみました、発泡スチロールの容器のサイズに限界を感じたので、園芸用のプランターに変更し、36℃設定のヒーターも一緒にセットしました、天気が良い日は水温が上がるのですが夜になると一気に冷え込むので水温の変化が少なくるまでヒーター使用します。
結果ミジンコの培養は容器が大きい方が増える時間も速いし、水質の変化も少なく、水温変化も穏やかなのでタライに余裕がある人は大きいサイズでミジンコ培養させた方が良いと思います。
ミジンコを増やすときの餌は何が良い?
ミジンコを培養する時によく使われているのが、生クロレラ、PSB、グリーンウォーター、鶏糞などがあります。
わたしはグリーンウォーターでやりましたが失敗して、生クロレラでやって失敗して、鶏糞で増やす事ができました。
餌の与えすぎも死滅していまう原因のような気がします、最初はきれいな水に少し色が変わるくらいで様子見て、少しずつ増やして行くと良いと思います。
・餌切れさせない事→餌が無いとミジンコは増えません
・多く入れ過ぎない事→水質悪化が早まります
ミジンコを培養する時のポイントまとめ
・容器は可能な限り大きいもので
・餌は徐々に与える量を増やして行く
・水温は20℃以上が望まし(水温が安定しない時はヒーター使用した方が良い)
・鶏糞で培養が楽でコスパも良い
以上の事を守って培養させればほぼ失敗しないと思います。
ミジンコ培養に実際に使用した道具を紹介します
・鶏糞(特濃粒鶏糞)
・お茶パック
粒鶏糞をお茶パックに入れて容器に入れると鶏糞が粉々にならずに綺麗な状態で使用出来ます、ある程度養分が出尽くしたらお茶パックごと取って捨てます。
・ヒーター
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